Kenの漫画読み日記。

餅賢次の新旧漫画情報と懐古(郷愁)他雑感

●音楽・・ 「LOVE IS BUBBLE -ラブイズバブル-」

mochi-kenji

 


 先日、ミュージックフェアだったか、TVの音楽番組を見ていたら、BONNIE PINKという名前の、日本人の若い女性歌手が出ていて、ブラスセッションがバックに入った、ビートの効いたアップテンポの曲を熱唱していた。聴いている時は、それが邦画「嫌われ松子の一生」の主題歌だとは思い出さなかった。何処かで聞いた歌だなあ‥、と思いながら聴いていたのだが、後で、それが、TVやラジオの予告CMや映画紹介らんの、バックに流れていた楽曲だったと気づいた。BONNIE PINKという歌手の名前は、最近のヒット曲で、エビチャンを起用した資生堂の化粧品ANESSAのテレビCMのバックに流れて話題になった、「A Perfect Sky」がちょっと変わった作りの曲で、なかなか良かったので印象に残り、以前、通勤途中のカーラジオでも、何か番組のゲストで出ていて、何とはなしに話を聞いていて、BONNIE PINKという変わった芸名を覚えていた。



 で、ミュージックフェアで(だったと思う)、ボニーピンクさんが歌っていたのを、初めて歌詞までよく聴いていたら、えっ!?とびっくりする歌詞が続き、これはいわゆるソープ嬢のことを歌っておるのではないかと思い、この若手シンガー、いったい何考えてるんだろ?とか思ったんだけど、待て待て、しょせん愛なんてものは金で買える、愛なんてそんな崇高なものではなく、愛と金銭は等価だ、と、このJポップシンガーの、非常にドライなある考え方を、一つの歌にしただけなのだろう、くらいに思って、そこでは僕はそう納得した。ところが、すぐ後で、この曲が「嫌われ松子の一生」という話題の映画の主題歌だと知り、この映画の主人公の女性が学校教師から転落し、ソープ嬢にまで堕ちてしまう話だと知って、ああ、やっぱり、ソープ嬢のことを歌っている歌詞だったんだ、と解った。「嫌われ松子の一生」という映画が中谷美紀の主演映画であり、普通のストーリー構成の映画作りでなく、多分、ミュージカル作りみたいな一風変わった構成の映画であり、大変不幸な一女性の人生を描いた小説を原作とする映画なんだ、くらいのことは認識していた。無論、原作小説のことは全然知らないし、映画の情報も詳しくはなかった。少し調べてみると、歌手ボニーピンクさんはこの映画に出演しており、73年生まれということで、若手シンガーといってもそんなに若手でもない。


 


 ちょっと前に、ブログ廻りをしていて、ある一つのブログに行き着き、「嫌われ松子の一生」の小説を買って来て読んだが、とても不幸な一女性の人生を描いており、最後まで救われなくて、とても重たい気分になる小説だった、というような書評というか読後感想を、そのブログで書き込まれており、ざあーって次々いろんなブログを読み飛んで行ってた中の一つだから、何処の何というブログだったか今となってはまるで解らないのだが、その読後感想の文が印象に残っていて、その時思ったのは、そんな不幸が最初から最後まで貫き通してるような、重く暗い物語は、僕は御免こうむる、絶対読まない、ということだった。僕には、最後まで救いの無いような話は耐えられない。不幸や暗い話は、必ず最後にはハッピーエンドが来てもらわないと、嫌だ。僕には救いの無い物語は、如何に文学性が高く真摯でリアルであろうとも、駄目。僕の気持ちが耐えられません。昔、デビュー後数年くらいの村上龍が、TVだったかラジオだったかで言っていたんだけど、僕は(村上龍は)みんなが読んで元気になれるような小説を書いて行きたい、確かに、そういうことをメディアで話していた。最近の龍さんの自分の仕事に対する姿勢がどうなのかは全然知りませんが、その時はそう言っていて、聞いていた僕は賛同共感を持ちました。読んで元気になれる小説を書いてくれる‥、何だか嬉しくも思ったものです。といって、僕はその後、村上龍さんの小説を読んで来た訳では無いのですが‥。村上龍さんの書かれたものはデビューから何年か、くらいまでのしか読んだことは無いですから、僕が胸張って引き合いに出せるエピソードではないかも知れませんが、その時の言葉がね、ずっと印象深く残っていた訳で、やはり、僕には、何でもない一人の女性のリアルに在り得そうな、不幸に次ぐ不幸の人生の、最後まで救われない物語なぞ、とても読もうという気にはなれません。読後の、自分の気持ちが重たく暗くなり、落ち込んでしまうのが恐いからです。無論、読めば、そこから学ぶものは確実にあるだろうとは思いはしますけど(多いのかも知れませんが)、暗くて重い、真っ黒な重油のたまりにどっぷり浸けられるよーな気分とは、僕にはとても引き換えには出来ない。



 この「嫌われ松子の一生」という小説が、実在した人物のモデルが居るノンフィクション的な物語なのか、いかにもありそうな不幸な一女性の不幸ずくしのお話を創作したフィクションなのか、僕は全く知りません。調べてみると、ノンフィクション的なものか、全くのフィクションかは解らなかったけど、主人公、川尻松子は昭和22年8月2日に福岡県大川市の大野島というところで川尻家の長女として生まれる‥、などと細部にまで詳しくプロフィルが描き込まれています。国立大文学部を出て、中学教師となり、修学旅行中の現金盗難事件で濡れ衣を着せられ、教師を辞職し疾走するのが昭和46年で、松子23歳の時。これより転落の人生が始まる訳です。ここからもう、ソープ嬢にまで堕ちるは、不倫はするは、ヒモと暮らすは、ヤクザの情婦になるは、殺人を犯して服役するは、客観的にはひどい最悪な、不幸に次ぐ不幸の人生をおくる訳です。原作小説と映画版では、細部が違う点も多いようですね。例えば、ラストは、小説では公園で暴行を受け、最後の力を振り絞り、自宅まで戻って来ての死、で結果殺された訳ですが、映画版では荒川の河川敷で死体で発見される、ということになっています。こうやって見ると、何と松子は国立大まで出て教職にある、高学歴の頭の良い女の娘なんですねえ。団塊の世代にあって、国立大を卒業しているから、実家もけっこう良い家だったのでしょう。そこから運命に翻弄され転落しまくる話なんですね。ソープ嬢が別に職業として悪いと決めて掛かる訳ではないですが、世間的には眉を顰められるような仕事ではありますよね。職業に貴賎無し、といえども、ソープ嬢経験の娘さんが良い縁談につけるか、といえば世間的には先ず大変難しいというのが常識でしょう。ソープ嬢も、ともすれば違法行為という場合も、現実には充分あるし。



 TVでの熱唱を聴いてから「ラブイズバブル」の曲が気に入り、最新ヒット「アパーフェクトスカイ」もけっこう良い曲だと思っていたことから、ネットでCDを調べると、ボニーピンクさんのコンプリートベスト盤という2枚組CDが出ており、これには「ラブイズバブル」も「アパーフェクトスカイ」も収録されていて、しかもDVD付きスペシャル盤までもあるという。このDVD付きは是非欲しいと、レコード屋さんに行ってみると、DVD付きスペシャル盤は売り切れており、限定盤だから製造元にももう注文も出来ないのだと言う。なあんだ、DVDが付かないんなら3千3百円も出してコンプリートベスト盤『Every Singleday Camplate』を別に買わなくてもいいや、とCD購入はしませんでした。「LOVE IS BUBBLE」のシングル盤のジャケットを見ると、赤いジャケットのアップのボニーピンクさんの顔には、二すじ三すじどろりとした滴がまるで精液を思わせるように垂れている。そのジャケの裏にはソープランドで使用する、俗にいうスケベ椅子が大きく映し出されている。これでもう決定、「ラブイズバブル」はソープ嬢を歌った曲なのだ。調べると、JポップシンガーBONNIE PINKは映画にソープ嬢役で出演しているという。ボニーピンクさんは国立大阪教育大出身で作詞作曲も全部する才媛であり、映画でソープ嬢という汚れ役をやるというのがオドロキですけど、頭が良い分、奇異なことをやってみるのかも知れませんね。尚、川尻松子は団塊生まれですし、教職を追われて後、福岡中洲で風俗に入る訳ですから、この時代はソープではなくて、まだトルコ風呂ですね。トルコ嬢と呼ばれていた時代で、だからボニーピンク扮する松子の同僚綾乃もトルコ嬢な訳ですが、映画では便宜上、ソープ嬢でやるのかな。解りやすいし、面倒がないしね。



 僕は先ず、小説は読まないでしょうが、映画は見てみたいです。コメディタッチの味付けもあるしミュージカル仕立てっぽいようだし、映画の方は見ても、そうそう暗く重たい気分になるものでもなさそうですし。エンタティンメントにシリアス味が混ざって、実に良い味の映画になっているのかも。見てないけど、期待します。もう劇場公開は既に終わってるだろうから、もう少ししてDVD出たら即見よっと。ボニーピンクさんがソープ嬢として特殊浴場内で主題歌を歌うシーンも是非見たい。映画は今現在第一線で活躍する旬のスター総登場のようなキャストだし、木村カエラちゃんもAV女優蒼井そらも出てるし。蒼井そらはもう、AV女優出身扱い、なんだろうか?未だ現役なんだろうか?AV女優もソープ嬢も職業として別に悪い(違法性がある場合は別ですが)とは思わないし、世の中に必要な仕事だとは思います。ただ、以前、職場でよく同僚の女子と話していたんだけど、AV女優ってだいたい20歳前後から始めてせいぜい26歳くらいには引退する人が多いように思うけれど、無論例外はいろいろあるでしょうが、引退後、その出演商品が残る、というのは恥ずかしくはないのだろうか?引退後はどうしてるんだろう?今は時代的にもかなり貞操観念が薄れ、フリーセックス感が浸透して来た世相になって来ているし、今はAV嬢も美形や可愛い女の娘が多く、アイドルタレント顔負けの感もある。AVアイドルなんて呼び方も使われている。その後タレントとして成功した飯島愛さんの例もあり、及川奈央だとかも引退後一般のタレント化している。蒼井そらや穂花などはAV女優と同時に一般タレント業も両立させているようだ(蒼井そらは正式にAV引退表明はしていないと思うのだけど‥)。飯島愛というのは、その自分の生い立ち等半生を赤裸々に語った自己暴露本のような随筆が、ヒットしたせいもあって、特殊キャラ扱いとして、個性派タレントに押し上げたということもあるのだろうけど。自己のプロフィルに過去、AV女優としてビデオやDVDを何本も出した経験が残ったとしても、何ら負い目を持たなくとも、一般社会の中で普通に生きていける世相に、時代はなって来ているのだろうか?これが、ハードな風俗、ソープ嬢やヘルス嬢ならどうなんだろうか?というのは今の私の疑問ですね。今の自分の生活区域の周囲にそういう特別な過去を持つ人が居ないし。もっともいろいろなことで、蔭で噂のある人というのはやはり出て来ますけどねえ。みんな、他人のネガティブな噂は大好きですし。話が特殊な方に行っちゃってるなあ。いかんなあ、脱線。



 脱線ついでで、昔読んだミステリの短編作品を思い出しました。風俗嬢だった過去を持ち、今はそれを全く知られず、中流一般家庭で、勤め人主人の幸せな奥さんとして、暮らしている3人の女性が、過去を知る男が現れて強請りだし、この男を共謀して殺害し、完全犯罪をもくろむという話。探偵役の主人公は真相に行き当たるが、この3人の幸せな奥さんの現在の生活を思い、見て見ぬふりをして結局黙って済ます。いったい誰の書いた小説だったか忘れてしまってますけど。もう一つ、フリーセックス関連で。昔読んだ星新一のショートショートの一編で、未来社会、フリーセックスが社会で極端に進み、挨拶調で何処でもセックスをするようになった社会。勤め人は、朝起きて女房とセックスし、玄関出て会った女性とセックスし、訪問先でセックスする。一日に二、三十回はセックスする驚異の、あまりにも自然なフリーセックス社会。SFショートショートですけど、この短いお話を思い出しました。フリーセックスとは、もう死語ですよねえ。ことさらこんな言葉を使わなくてもいい程、社会に定着してしまったということでしょうか。自由恋愛なんて言葉も死語かな。貞操観念なんてホント、無くなっちゃってて、出会ってすぐにだとか、お互い本名も知らずにだとか、あまりにもフリーに自由恋愛になってしまって。軽いスポーツのようにセックスをする‥、って感覚とかね。中学生からエンコーだとか売春モドキのことをやるしなあ。時折、小学生とかって話さえ出て来たりするし。避妊さえしっかりやっていればイイことなのでしょうか。このフリーセックスの世相って、どうなんだろうなあ。宗教的には駄目なんだろうけど。新しい、新興の、いわゆるカルトみたいなのなど、フリーセックスを許認(全然OK)したり、奨励までするような宗教も、出来ては消えしているようだけど。今時だし、許している新興の宗教はけっこう多いでしょうね。


 


 ものすごい脱線をしてしまったなあ。そっちの方へ行ってしまったかい、って感じで。だいたい、今回の文はカテゴリ音楽分けに入れていて、Jポップシンガー、ボニーピンクさんの映画主題歌「ラブイズバブル」を語るハズだったのが‥。まあ、「ラブイズバブル」の歌詞があまりにも刺激的だったので、つい僕が過激に反応しちゃって、上記のような性愛を、しかもはっきりしない意見や疑問をだらだら語る、というような長々雑文が続いて来てしまいましたが、問題の「ラブイズバブル」の歌詞ですが、才女ボニーピンクが、その詩の最初のフレーズ一行で、テーマストーリー「嫌われ松子‥」の一つの中心ポイントを見事に示して見せています。「♪愛はバブル、愛はトラブル‥」、高学歴で頭が良い筈の松子も、世俗でいう、男無しでは居れない女、だったのか、その知性とは反する情愛の深さ故に、次々と人生のトラブルに足を踏み入れる‥。愛はシャボンの泡のように果かないものであり、情愛は人生のトラブルの根本原因である‥。情愛の深さが人生行路を狂わせて行き、修正しようとしても、情愛の深さ故にままならず、子供の頃思い描いた夢を叶える幸福の道に、上がることが出来ず、いつも泥道で泥に両足をとられたまま、思うようには歩めない‥。何か、そういうことをこの詩の最初の一行が、表わしているように見える。愛はバブル、愛はトラブル。まあ、ボニーピンクさんの書いた詩は、それだけじゃありませんけど。 



 何か、つい、読んでもいない原作小説、見てもいない映画について語ってしまった。どうも失礼しました。映画は是非、見たい。DVDで。本当は劇場で見た方が、この作品は良かったろうな。主演、中谷美紀さんに、私はこの映画に出るために生まれて来たようなもの、とまで言わせしめ、撮影中は監督のあまりの厳しさに、何度も映画を降りようと思ったのだとか。中谷美紀さんのエッセイ本、「嫌われ松子の一年」も読んでみたいな。ボニーピンクさん、素敵な女性で、良い楽曲作るし、歌い上げますね。ああ、そうだ、「嫌われ松子‥」は10月からTBS系列でTV放送されるんだよね。内山理名さん主演の新作ドラマ。



 しかし俺、文章ヘタだなあ、と自分で感心するくらいの、まとまりないダラダラ記事であった。脳味噌が相当、ユルクなってしまっている。全然ボキャブラリ無いし。ダメだ、鍛えなおさないと!という覇気が生まれないんだよなあ‥、最近。