Kenの漫画読み日記。

餅賢次の新旧漫画情報と懐古(郷愁)他雑感

●漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)

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 前回の続きです。漫画で、「怪談」と「オール怪談」。これは、超昔の貸本という娯楽媒体があった頃の、それはそれは古い、怪奇漫画アンソロジーの単行本です。近年のコミックスで、「オール怪談」という名前のついたシリーズがあり、70年代80年代以降に活躍された日野日出志さんや御茶漬海苔さんなどから、近年のホラー漫画作家たち多数で構成された、蒼馬社コミックス「オール怪談」という、比較的新しい作家陣による怪奇アンソロジーのシリーズらしいのですが、僕がここで取り上げるのは、このコミックス本とは全く違います。もっとずっとずっと、ずうっと古い、現代漫画の古典みたいな、漫画単行本です。不勉強で申し訳ありませんが、僕はこの蒼馬社コミックス「オール怪談」なる漫画本についてはよく知りません。ちょっと、手に取ってパラパラやった事もなくて‥。日野日出志さんや御茶漬海苔さんの漫画なら勿論読んだことはありますが、他の作家陣は初めて聞く名前の漫画家さんばかりです。漫画テーマのブログやってて不勉強で、最近のこと知らなくて、大変恐縮しますけど。ま、蒼馬社コミックスなるものは置きまして、話は、昔々の、貸本「怪談」と「オール怪談」です。



 貸本については、この「Kenの漫画読み日記。」記事内でも、二、三度説明的に書き込みましたが、戦後、少し経っての、まだ日本国民が総体的に貧しい時期に、貸本という娯楽媒体が登場しました。昭和でいうと30年より少し前くらいからか、昭和30年頃からか、ぼちぼち隆盛になり始め、貸本文化の全盛時代が、1950年代後半頃から、1960年代の半ば辺りまでの役10年間くらいでしょうか。貸本文化といっても、わずか20年間くらい続いただけだったのです。つい最近、僕が頚椎損傷で2ヶ月間くらい入院したときも、病院に毎日、貸本屋さんという個人業者が、コミックス全巻などを貸しにやって来て、商売してましたが、今でもある貸本屋さんという個人商売とは違い、この頃、1950年代60年代の貸本屋とは、一つの大掛かりな出版システムでした。貸本専門の出版社があり、貸本専門の描き手の漫画家が居て、全国貸本組合なる組織があり、貸本専門の卸しがあり、店舗でいえば小売店のような町々の貸本屋がありました。貸本文化について詳しく知りたい方には、ポプラ社が今春発刊した『貸本漫画リターンズ』という評論集がお薦めです。で、ね、ここで取り上げる「怪談」や「オール怪談」はその昔々の貸本の中の一つのシリーズものです。



 貸本の中の怪奇漫画アンソロジーである、「怪談」も「オール怪談」も単行本のシリーズで全100巻近くまで伸びた、長く続いたシリーズでした(80巻か90巻近いくらいかなあ)。どちらの書き手の作家陣もほぼ同じだし、編集方針もそっくり同じ。出版社名は、「怪談」がつばめ出版、「オール怪談」がひばり書房で違います。おかしいな、と思っていたんですけど、この二出版社、どーも同じ一つの会社らしい。僕ははっきりとは知らなかったけど、一会社二出版社名らしいです。内情などは僕は知りません。代表的作家陣の中で、特に目玉商品のような看板漫画家が、後の「子連れ狼」や「半蔵の門」などの時代活劇劇画で巨匠と呼ばれる、小島剛夕さんでした。小島剛夕さんは初期は貸本漫画の売れっ子描き手だったのですね。小島剛夕さんについて書き出すと、きりがなくなるのですけど、僕はこの当時の小島剛夕漫画は好きではなく、読んでいませんでした。僕が貸本屋さんへ通っていたのは、だいたい6歳から10歳(~11歳)です。主に恋愛ロマンがテーマの小島時代劇画は、幼児期や子供時代の僕には難し過ぎたのでしょう。「怪談」「オール怪談」の目玉作家は小島剛夕でしたが、その次の看板作家が、後に「エコエコアザラク」等のホラー漫画で有名になる、古賀新一さんや浜慎二さんたちでした。


 


 僕が貸本屋さんへ通っていた頃、「怪談」も「オール怪談」もよく借りていましたが、僕のお目当ては古賀新一さんと浜慎二さんの短編怪奇漫画でした。僕はこの当時、ホラー部門の漫画では、古賀新一さんと浜慎二さんの漫画が一番好きでした。水木しげるさんも貸本で活躍された漫画家の一人ですが、鬼太郎以外の水木漫画は、怪奇ものでは時代ものが多く、この頃の幼い僕には、時代ものは白土三平の忍者もの以外は、どーもなじめなかった。子供時代の僕は時代劇漫画と戦記漫画はあまり好きではなかったですね。時代劇と戦争の漫画は、小学校高学年から読むようになったのかなあ。浜さんも古賀さんも、現代劇の怪異短編で、幽霊の出るものから、不思議ものまでありましたが、因果応報ものが多く、悪い事をした人はうまく逃れたようでも必ず報いの来るような話しが多かったように、記憶があるように思います。はっきりしない言い回しで恐縮しますが、何しろ小学生低中学年の頃ですし、漫画は毎日貸本屋で二冊借りて、毎週、少年マガジンは取るは、毎月二冊は月刊誌のまんが王かぼくらか少年は買うは、他の漫画雑誌も読んでるはで、学業は全くせずに漫画漬け時代を過ごしていたのですから、貸本一、二種のシリーズの短編のストーリーまで、憶えてないですよ。それに、貸本漫画は一泊二日で、購入雑誌のように何度も読み返し反芻出来ないですからね。何度も作品を味わえない。



 浜慎二さんは、「怪談」「オール怪談」の毎号の表紙絵を描いておられたようですね。中には小島剛夕さんの表紙絵もかなりありますけど、浜慎二さんの表紙絵イラストが目立ちますし、また本当に恐そうな絵で、うまい。浜慎二さんの表紙絵が圧倒的に多かったんじゃないかな。古賀新一さんも、「怪談」「オール怪談」のカラーページを含む巻頭漫画を飾った作家さんですが、初めの頃は古賀しんさく名義で作品を出していました。あ~、何か頭痛くなって来たなあー。クーラー効かせた部屋でごろごろしてたからか?窓全開で寝る、夜中の寝冷えか?頭痛がするから、この辺で記事書き込むの止めて、バファリンでも飲んで横になるかなあ~。という訳で、この記事、また続きます。「怪談」「オール怪談」の項、またしても次回(3)へ続く。それにしても皆さん、夜中の戸締りは気をつけてくださいね。ぶっそうな時代ですから。油断すると殺されますよ。いやあ~、恐ろしい時代になったもんだ。
















◆(2006-08/13)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(1)
◆(2006-08/14)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)
◆(2006-08/23)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(3)