続 「鉄人28号」




新しく作られた実写版の特撮映画「鉄人28号」の宣伝ホームページを見ました。「絶賛上映中」とありますが、この劇場映画の公開は3月半ばからですが、まだ各劇場で公開しているのかしら?二ヶ月間も上映を続けてるかなあ。僕はわざわざ劇場までは見には行きませんけど、DVDが出たら借りて見るでしょう。う~ん、ま、けっこう面白そうな。僕がまだ30代時分なら劇場まで足を運んでるかも。僕は自慢じゃないが、同世代人に比べてかなり精神年齢が低いですからね。(自慢してはいけなかったか?)。新作映画の方は僕の少年時代の大人気SF探偵漫画「鉄人28号」とはアウトラインはまあま、同じようですが、お話の内容は違います。登場人物もかなり違うようです。鉄人28号とは、第二次世界大戦末期の日本軍が開発していた陸上兵器です。オリジナルの漫画では、とうとう戦争中に実用されなかった秘密兵器、鉄人の発見は戦後十年目頃の1956年か57年。今回の映画版では今が舞台だろうから、何と戦後60年後の今現在ですよねえ。今が舞台では、お話に無理がありそう。だって60年も昔に開発されていたロボット技術なら、今はその科学技術も相当進んでるでしょうから。何か、ホームページの概要では、敵ロボット、ブラックオックスはけっこう若い狂人テロリストの開発した、悪の破壊ロボットみたい。オリジナルの漫画「鉄人28号」では連載開始から4,5年した頃のエピソードで出てくる、天才科学者不乱拳博士が作るバッカスに続く二台目のロボット。新作映画の方は一話完結のお話として、オリジナルとは大幅に変えたんでしょうね。

新作映画は見ていないからはっきりした事は言えませんが、短い予告編を見る限り多分、テロリストの操るロボットオックスが東京を破壊し始め、日本の警察も自衛隊も太刀打ち出来ず、少年金田正太郎の父か祖父かの残した軍事用兵器ロボット鉄人28号を、開発者の子か孫かの主人公正太郎が操縦して、破壊ロボオックスに立ち向かい、東京を守る、というお話なのでしょう。オリジナル漫画では金田博士の息子の正太郎でいいのですが、今が舞台では60年も経っているから、息子なら正太郎は50歳以上、金田博士の孫設定でもせいぜい10歳程度の主人公は若過ぎる。少し無理しても金田博士のひ孫設定でもいいくらい。映画を見ていないからはっきりはしないのですが、ひょっとして時代を少し前にしているのかも。舞台をまだずっと前にしていれば、太平洋戦争末期に軍事兵器として開発されていたロボットという設定のまんま、無理なくお話を進めて行ける。昨年、深夜TV放送されていた新作アニメの「鉄人28号」は、戦後舞台設定だったようですねえ。オリジナル漫画とほぼ同じ時代設定だったみたい。これもアニメを毎回見ていた訳ではないので、はっきりとは言えないのですけど。それだと、お話のプロローグ頃の最初のエピソードがつじつま合ってストーリー進行出来る。それが終わってしまえば、後の各強敵悪ロボット達との戦闘のお話は、もう勝手にどんどん描いて行けるし。


子供の頃の僕らが熱狂したオリジナルの「鉄人28号」の漫画やアニメでは、ブラックオックスは悪の敵組織に助けられた不乱拳博士が、組織の黒装束黒覆面の首領に頼まれて製作製造した、無敵のロボットですが、オックスが何故無敵なのかというと、その特異な能力で相手がまともに立ち向かえ出来ないからです。「鉄人28号」に出て来る敵ロボットは唯一ロビーを除き、ほとんどが操縦器による遠隔操作のラジオコントロールで動かす精密機械です。オックスの能力はその操縦電波を妨害して遠隔操作を不能にし、鉄人などのロボットを狂わせるのです。だからこそとにかく無敵。しかし新作映画版の予告編映像を見る限りでは、鉄人とブラックオックスはお互いに接近戦で殴り合っています。また、オリジナルの方ではオックスには指先から熱線が出るという武器がありますが、新作映画版ではどうなのでしょうか?オリジナルでは鉄人の唯一のような有効な攻撃は、空中から岩などの物を投げつける、でした。近づくとまともに動けなくなるから。もっともオリジナルの方では、鉄人とオックスは対決決着はしていません。結局は操縦器が正太郎達正義側の敷島博士に渡るので、次回からの事件では鉄人と共闘して正太郎を助ける役にまわりますが。

新作の映画もアニメも何故、ブラックオックスなのでしょうか?オリジナルの「鉄人28号」に出て来た悪の破壊ロボは沢山居ます。バッカス、ギルバート、モンスター、VL2号…と強敵ロボットは上げればいくらでも。僕は何故か、何処かの国の悪の組織十字結社の操る、巨大ロボット、モンスターが好きでした。敵ロボとしてはそれ程強いほうではなかったですけど。やはり僕が8歳くらい(7歳!)で初めて雑誌少年を見た時の「鉄人28号」の、その時のお話が「十字結社の巻」だったからか。モンスターという名前は別にも不乱拳博士の作った、人造人間モンスターが居ますけど。もともと不乱拳博士って、人造人間の製造が本業の科学者だったんですね。死体を寄せ集めて生き返らせるという、生命甦生というか人工生命の創造が研究分野の天才科学者ですが、ギャングや悪組織の親玉に頼まれて強力ロボットを作り出す。何か、機械仕掛けのロボットの製作の方はなかば馬鹿にしているが如き雰囲気でした。新作アニメの方にも、不乱拳博士も人造人間モンスターも出て来てましたが、オリジナルとはかなりキャラクターが違ってたみたい。


オリジナルの「鉄人28号」漫画は、1956年から連載が雑誌「少年」で始まった回から、ほとんどまんまの形で、光文社文庫で読めますが、もう再版はしていないのかな?90年代に入って、何年くらいだろ?93年頃かなあ?光文社文庫で文庫サイズ復刻が始まり、既に昔から出版されていてロングセラーとなっている秋田書店サンデーコミックス版で掲載されている内容までの、最初から丁度半分目くらいまでのお話を文庫版で掲載して、12巻でまとめて出版したんですけど。これはもうファンにとっては超嬉しい雑誌少年連載分まんま再版方式で、多分これは雑誌印刷物から直接印刷再版しているのだと思う。昔の漫画家さんや出版社さんは漫画原稿を必ず保存していた訳じゃないみたいだから。今みたいに必ず後でまとめてコミックス化されるような事はなかったから。もっとも昔も人気漫画はハードカバーのA5版130ページくらいでまとめて単行本化はされてはいましたが。そして、マニアに好評だった文庫復刻に、一年後くらいに最終回までの後半部を光文社文庫は「続・鉄人28号」として後続13巻を出版します。これで「鉄人28号」は文庫全25巻でオリジナルが完璧に読める訳です。60年代終わり頃か70年頃から発刊されていた秋田サンデーコミックス版は全10巻で、お話は丁度途中からだし、オリジナルからだいぶはしょっていたのでマニアからすれば不満の物だった。この文庫は良かったですねえ、雑誌少年連載のまんまで、ごく一部のみ、「十字結社の巻」の一部分だけが光文社カッパコミックス版からの転載のようで、あと完璧。懐かしのヒーロー漫画ファンにはこういう企画はたまりませんよねえ。光文社は自分とこの往年の少年雑誌の王者「少年」を、「鉄人」企画の前に文庫版5巻分冊で、内容の主だったところを漫画他記事を選択してまとめて文庫復刻しています。これも僕らナツマンファンにはこたえられない嬉しい企画でした。だって、50年代後半から60年代の漫画雑誌の値は古本屋大手まんだらけあたりで2万ですよ。だいたい古書相場一冊2万ですね。手頃に安く少年時代のマイフェバリットが手に入る。ホント超嬉しいですよね。「少年画報」がA4版豪華オールカラーで、毎月発刊された雑誌25年分くらいのをまとめてというか、連載漫画の変遷を一冊の中で紹介した愛蔵版一冊本を出しましたが、これは光文社文庫「少年」のように代表漫画を一部掲載する方式ではなくて、あくまで当時の扉絵などのイラスト紹介だったので、まあファンには嬉しいものではありますが、やはり昔の当時のまんまの漫画を、僕らファンは是非もう一度、一部でいいから読みたい、ものであります。「ぼくら」も「冒険王」もやってくんねえかなあ。

という訳で今回の、続「鉄人28号」でしたが、まだまだ書き足らない気持ちなので、まだ続いてしまいます。僕の漫画感想文「鉄人28号」はまだ続く!嫌でも続く。乞うご期待。待たれよ第三回。誰も待っていなくともまだ書くのだ。自己満足なのだ。それで良いのだ。では皆さんまたお会いしましょう。ご機嫌うるわしゅう…。
◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

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