Kenの漫画読み日記。

餅賢次の新旧漫画情報と懐古(郷愁)他雑感

「マグマ大使」

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 ポールマッカートニーの新作アルバムが出ています。シングルカット曲もあります。すごいな、ポールマッカートニー。え~と、ポールは1942年生まれで双子座。血液型は何と、B型だったんですねえ。B型だ、とそう言われると、そんな感じがする。しかし、すごいですよ、新作ロックアルバム、63歳にしてロックのアルバムを総製作、曲作りから演奏、ボーカル、何でもこなして、63歳でロックのライブもやっちゃう元気。お年寄り、なんて絶対言えません、カーッチョイイー!に尽きる。若い嫁さんもらってホントにカッコイイ爺さんですねえ、ポールマッカートニー。新作ロックアルバムのタイトルは「Chaos And Creation In The Backyard」です。ロックアルバムといっても、ポピュラーミュージックの天才、PaulMcCartneyの作るその楽曲はビートルズ時代からバラエティー性に富み、激しいの、うるさいの、速いの、静かなの、優しいの、甘いの、心なごむの、チョッピリ暗いの、ロックに、フォーク調、クラシックぽいの、民族音楽調、、もう何でもござれ、です。やっぱり、ポールはメロディーメーカーの稀代の天才ですよね。「ヘイジュード」からこっち、全然違う楽曲を最初の方と後半つなぐ技術もすごい。だからこの新作アルバムも曲種はいろいろ。シングル曲「Fine Line」はエンジン掛けた車のラジオからいきなり流れて来て、声よりもその曲調ですぐに解りました。「お、ポールマッカートニー!」。ソロの古い曲だと思っていたら、曲後のDJ解説で、新曲だと解り、もう60歳過ぎてポピュラー楽曲のオリジナルアルバムなんて出さないだろう、と思っていたので、驚きでした。すごい!63歳、PaulMcCartney。



 


 僕が、自分の人生で、今までの半生ですけど、一番好きだった歌手、一番、素晴らしい!と拍手贈りたい歌手は誰か?というと、和洋を問わず、やっぱ断然、このポールマッカートニーさんですね。ビートルズでも好きな曲はほとんどポールの曲だし。抜きん出て、ポール1位。後は、好きな曲、好きな歌手、バラバラだし。先程の、ポールの、全然違う曲調をつなぐ技術の話ですが、ビートルズ時代に、ジョンとの共作ですが、ありますね、これだ!っていうのが。「サージェントペッパー」の中の「A Day In The Life」。もう、これは曲調が変わる白眉。至芸。極美。です。はい。僕の大好きな曲のひとつ、ウイングス時代の大ヒット曲「Band On The Run」も、がらり曲調が変わる。「Band On The Run」は僕がカラオケでよく歌う洋楽曲のひとつですが、いまだによく歌えません。当たり前か。この間「Jet」を歌ったが全然駄目だった。「Another Day」という、ポールがビートルズ解散後出した、ソロ初のシングル曲がありまして、とても良い曲でこれも大好きですが、僕は昔からこの曲がちゃんと歌えるようになりたいと願っていましたが、高すぎて途中で声が出なくなって、とてもちゃんとは歌えません。が、好きなんでよくこっそり歌ってみてます。ソフトで優しいメロディーラインのきれいな曲ですね。ポールの曲で好きな曲は、もう、いっぱいあるんですけど、その中でも一番大好きなマイフェヴァリットナンバー1曲は何か?といいますと、残念ながらカラオケナンバーには入っていないんで、歌いたくてもカラオケでは歌えない、ポールのビートルズ解散後2枚目のアルバムからの日本のみのシングルカット曲、「Eat At Home(日本販売版タイトル:出ておいでよお嬢さん)」でした。ベース主体で刻んでいくビートに乗せてポールのボーカルがロックながら楽しくきれいなメロディーを作り、リンダのバックコーラスがまたイイ曲。シンプルなロックナンバーだけども最高。ああっ、カラオケに入ってたら歌いたいのにっ。僕は、ポールマッカートニーのベストというのを違うCDで3、4枚持ってますが、そのベスト曲はみんな好きです。「Mull Of Kiintyre」「Listen To What The Man Said」などなどと美しいメロディーラインの良い曲もいっぱいあります。



 


 でも、最近のアルバムの曲は、僕はあんまり好みではありませんねえ。今度の新曲のシングル曲「Fine Line」もまあいいんだけども、それ程好きだってものでもないかな。だいたい、前のアルバムになる2001年「Driving Rain」もその前の99年「Run Devil Run」も僕には良くなかったし、繰り返しはほとんど聞いた事がなく、CDも持ってない。その前になる97年の「Fleming Pie」はCD持ってるし、シングルカットのトップ曲の「Young Boy」は良い曲で、まあ好きです。このアルバムは後はあんまし、これっていうのがないなあ。「Young Boy」は確か、当時の日本の何処か民放のバラエティー番組のテーマ曲に使われたような…。それから前となると、僕が、やっぱ、新しい方に近いアルバムで、これはイイッ!ってうなりたいのは、だいぶ期間が空くのだけれども、「フレミングパイ」の前のオリジナルアルバムとなる、「Off The Ground」、これは傑作アルバムでしたねえ、正にポールのメロディーロックの真骨頂。イイ曲、並んでます。



  


 でもまあ、ポールのアルバム作品で、僕が好きなのは古いのばかりで三枚、全部70年代、「Ram」「Band On The Run」「Wings At Speed Of Sound」。どれもアルバムトータルでイイ!いつまで経っても古びずに色褪せない、何十年何度聴いても良いアルバムです。同時期の「Vinus And Mars」もイイっ。やっぱ70年代だなあ、僕も若かったし、ポールも奥さんリンダと仲良く、ウイングスをノリノリで勢いよくやってた時代。知らなかったけど、ウイングスってジョンレノンが死んで、それが契機で解散しちゃったんですってねえ。



  


 以前、桑田圭祐さんが、深夜のFMラジオの自分の番組で、K-1やプライドの世界の格闘家で一番強いのは誰か?というのになぞらえて、歴史的に世界のロックで一番最強は誰か?ロックの帝王は誰か?というのを喋ってたんですけど、桑田さんは、やはり、ポールマッカートニーだと、その時言ってました。僕と同世代になる、桑田圭祐さんもマイフェヴァリットアルバムの一枚となるのが、71年ポールの「RAM」だと。


 同じ71年頃の、評価が極めてよろしくなかった、ウイングスのデビューアルバムとなる、「Wild Life」、これ、個人的には僕、好きなんですけど、この中で、レコード盤だとB面アタマになる長い曲、「Some People Never Know」これも優しくて心地良い、スローな曲で好きですが、若き日に、失恋した夜に眠れなくて一晩中、同じこの曲を何十回も聴いていたという事がありました。ワシの個人的なエピソードでした。当時のワシは感受性の強い若者じゃった。


 


 ポールは最近では、母国の音楽大学で教授職で教えたり、クラシックをやってみたり、イギリスでナイトの称号を授与されて、Sir.が名前に付いたり、若い嫁さんと再婚したり、まだまだ自分のオリジナル音楽を製作し、ロックのライブもやっちゃうという、八面六臂の活躍のスーパー爺さんですね。「永遠の不良」と呼ばれるミックジャガーと共に、こんな元気の良い爺さんが活躍しているのは、何だか嬉しいですね。元気もらえてるみたいで。



 


 さて、ポールというと、ビートルズの中心的存在でしたけど、ソロになってからも何度か来日していますが、この間も東京ドーム、大阪ドームで公演していましたが、ポール自身が日本に初めて来たのは、やはりビートルズ時代の、あの歴史的大騒動、歴史的日本人ファン大熱狂、武道館のビートルズ日本公演、ですね。1966年の出来事です。



 


 1966年といいますと、日本のテレビ放送では、実写特撮ヒーローもので、この時代大流行の怪獣もの番組で、「マグマ大使」がやっていて当時の子供達に大人気でした。TBSの怪獣特撮「ウルトラマン」の向こうを張って、フジテレビ系列で放送され、「ウルトラマン」の円谷プロに対抗して、東急エージェンシーとピープロが制作した、漫画では手塚治虫原作による、実写ヒーロー特撮TVドラマ「マグマ大使」。今回の漫画も古くてごめんなさい、今回はこれ、手塚治虫先生の「マグマ大使」です。


  


 おおっ、ついに手塚治虫先生の作品を扱う。このブログも今年2月から始めて、40本くらいは記事を書いて来ていて、毎回何がしかの漫画作品に触れていますが、漫画の神様のものは今回が初めて。漫画の王様、石森章太郎さんのは確か2回くらい扱っていますが、漫画の神様手塚先生のものは初めてです。漫画の神様の作品を何か記事に書くなんて、僕などがおそれおおくて。とてもおそれおおくて、何も書けません。だから書きません。それでは皆さん、また次回。ごきげんよう、です。


 


 というのも何ですから、やっぱり書きます。僕は小さな頃から、小学校、中学校、よく自分の尊敬する人を書きなさいと、先生から西洋紙の紙片を回され、その度に、この名を書き込んでいました。手塚治虫。


 でも、やっぱ、手塚治虫先生の事を書き出したら、相当長くなりそうですねえ。今回は世界的ミュージシャンのPaul‐McCartneyの事を相当長々書いたから、手塚先生の事は次回に譲るとして、今回はもう限りをつけて、漫画作品1本、「マグマ大使」のみに触れましょう。



 


 漫画「マグマ大使」は、当時の月間少年漫画誌「少年画報」に連載されていた看板漫画でした。66年の少年画報の確か5月号から連載され始めて(もしかしたら4月号だったかも知れない)、その3ヵ月後くらいからTV実写放送が開始されましたが、内容は少々違っていました。宇宙の帝王を自称する宇宙の巨大侵略者ゴアが、地球侵略に着手するも、地球を作った守り神アースがその使徒であるロケット人間、マグマ大使を使って、その侵略行為を阻む。あらゆる手段を使い、攻撃を繰り返して地球を侵略しようとするゴア。そのゴアのよこす悪の手先と戦うマグマ。というおおまかなお話の内容は同じですが、漫画では手塚治虫のアイデアで、ゴアのいろいろな侵略手段がなされるのですが、TV実写特撮放映の方では、当時大人気流行の怪獣ブームに乗せた番組作りから、守り神アースの使徒、ロケット人間マグマ大使の敵相手は全てが巨大怪獣ばかり。ほとんどが恐竜型のオーソドックスな怪獣でしたね。中にはダコーダなんて変な形のものもいたけど。




 当時幼少の僕は、同時期の「ウルトラマン」は大好きで毎回見ていたけど、このTV実写「マグマ大使」はそれ程熱心には見てはいなかったと思います。後のフォーリーブスの一人、江木俊夫が子役でまもる君をやっていました。「ウルトラマン」は1話1怪獣でしたが、「マグマ」の方は、1怪獣で5回くらいやっていました、続き物でしたね。


 少年画報の漫画の方は、当時、ものすごく面白かったです。特に、自分の住む町の中の隣人達が徐々に侵略者の手先、人間モドキに変わっていくエピソードは怖かったし。さすがは大家、手塚治虫、単なる怪獣ものにはせずに、ゾクゾクする傑作SF漫画に仕上げています。




 漫画では、後のコミックス、漫画文庫、全集分の「マグマ大使」は全て、第2部までで終わっていて未完です。何故か?雑誌「少年画報」連載時は、ちゃんと第3部の「サイプロックス編」まで描かれて「マグマ大使」はきちんと完結しているのです。何故、この第3部「サイプロックス編」は後のまとめたものに未収録なのか?それは、神様手塚のこだわりです。当時、手塚治虫先生は超多忙で、忙しすぎて「マグマ」の原稿が描けなかったのです。それで、原案だけが手塚で、ほとんどの作画は井上智さんなどの弟子すじの漫画家達の手になっているから、手塚のこだわりが、この部分を自分の漫画のまとめたのに一緒に収録することをよしとしなかった。というものです。はい。


 漫画の「マグマ大使」も本当に面白いSFだし、漫画の神様、手塚治虫の作品はどれもこれも、うなりたくなる傑作ばかりですね。(訂正:漫画「マグマ大使」の連載は「少年画報」65年5月号から67年の8月号まで。単行本未収録の「サイプロックス編」は第4部になる。TV実写放送は66年7月4日から67年9月25日まででした。)