Kenの漫画読み日記。

餅賢次の新旧漫画情報と懐古(郷愁)他雑感

●漫画・・ 「いじわるばあさん」

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Photo_38  まだ小学生だったか、もう中学生になっていたか、はっきりしないのだが、子供の頃、当時の級友が、家で父親が「サンデー毎日」という週刊誌を取っているので、「いじわるばあさん」という漫画を読んでいると、学校で話していたのを、記憶している。多分、まだアニメの「サザエさん」が放送される前のことであったと思うのだけれど。その「いじわるばあさん」が漫画といっても大人向けの四コマ漫画であり、「サザエさん」と同じ長谷川町子さんの作画であるとは、僕も子供だったとはいえ理解していたと思う。TVのドラマ「サザエさん」は幼少時、江利チエミさんが主演していた。「意地悪ばあさん」のTVドラマの方は、主演が青島幸男さんだった。


 僕が子供の頃、青島幸男さんは喜劇役者というか、コントをやるコメディアンとして好きなTVタレントだった。勿論、幼少時、「シャボン玉ホリデー」は毎週見ていた。「泣いてたまるか」というコメディタッチであり、泣かせるシリアス味も持ったドラマが、毎週やっていて、確か隔週リレーのように、交替で渥美清さんと青島幸男さんが主演していたように思う。この、お話が毎週一回完結する連作、連続TVドラマ「泣いてたまるか」も、僕は渥美清さん主演の回は、あまり熱心に見ていなくて、大好きな青島幸男さん主役の回はいつも見ていた。まだよく憶えているお話が、犬が神様のはからいで人間になるヤツ。犬が人間になり、人間社会で生活するのだけど、理不尽なひどい目にばかり合い、その人間パートを青島幸男さんが主演していた。もうこりごりで、最後に元の犬に戻るのだが、人間を皮肉に風刺したドラマだったように思う。



Photo_39  「シャボン玉ホリデー」の中の青島幸男さんは、クレイジーキャッツの面々と一緒にやるコントに、出ていたというのは解っているのだが、シーンとしてははっきりとは浮かんで来ない。僕が小さ過ぎたからで、クレイジーキャッツは植木等さんの強烈キャラと「スーダラ節」や「ハイそれまでヨ」等のコミックソングと共に、面白おかしいイメージでよく憶えているが、この大ヒットしていたコミックソングの作詞が青島幸男さんだとは知る由もなく、僕の記憶に青島幸男像が刻み込まれるのは、当時よりもうちょっと、二、三年くらい僕が成長して、「泣いてたまるか」等のドラマや「お昼のワイドショー」の司会姿で見るようになってからだろう。今のTVのワイドショー番組の草分けが、この「お昼のワイドショー」だったらしい。元祖ワイドショー番組。青島幸男さんが、当時大人気の美人才女タレント中山千夏さんと一緒に司会をやっていたのは、よく憶えている。中山千夏さんは「あなたの心に」や「止まらない汽車」という歌も「お荷物小荷物」等のドラマも大好きだった、これも初代マルチタレントみたいな才気あふれる美女だった。


Photo_40  あ、タイトルだけど、TVドラマは漢字で「意地悪ばあさん」だけど、漫画の方はひらがなで「いじわるばあさん」なんですね。漫画本の「サザエさん」はいっぱいあったけど、「いじわるばあさん」の漫画本はなかなかなくてね。漫画の「いじわるばあさん」読んだ時はキャッキャッって言って笑ってた。中学生のときに単行本全6巻読んだと思う。6巻までしかないのを非常に嘆いた。「サザエさん」は50巻以上あるのに、何故「いじわるばあさん」はこんなに面白いのに、こんなにも少ないんだと。青島幸男さん扮するTVコメディの「意地悪ばあさん」も面白かった。しばらくして主演の意地悪ばあさん役が青島幸男が降りて替わった。それからは多分ほとんど見なくなったと思う。交替した二代目意地悪ばあさんが何というタレントだったかよく知らない。TVアニメでも、「いじわるばあさん」は放送されたが、あまり面白くなかったように思う。面白おかしかった、という記憶がない。長谷川町子さん作による四コマ漫画の毒が、アニメ版では無かったんじゃないのかな?少年時の子供心に、長谷川町子さんの漫画「いじわるばあさん」の毒は理解して、本当におかしい面白い漫画だった。



 青島幸男さんの訃報を聞いたのは今月、ついこの前のことで、12月の20日に惜しまれつつお亡くなりになった。正に才人。才気溢れるマルチなタレント。本来の「才能」という意味でのマルチタレント。大学院在学中からコントやバラエティの台本を書いて出発。まだまだ黎明期のTVの世界でマルチに大活躍。放送作家ばかりでなく、コメディアン、役者、司会、プロデューサーみたいな仕事までこなしていた。作家としては何と小説で直木賞まで獲得。そして、反骨精神を見せていた国会の参議院議員。政治家としては都知事にまでなった。本当に頭の良い人だったんだと思う。多才。政治家としてはどちらかというと、反政権的に皮肉り揶揄し風刺して、権力をつつく側で輝いた人なんではないかなと、僕は思う。だから都知事などという立場に居るよりは、あくまで野党サイドからとして、政権与党などの権力サイドを突き上げる方がよく似合っている、反骨の人だったという気がする。



Photo_41  四コマ愉快漫画「いじわるばあさん」の作者、長谷川町子さんは、国民栄誉賞までお取りになられている、日本プロ漫画家史上初の女流作家。ちなみに国民栄誉賞は漫画家では長谷川さんオンリーです(僕としては絶対、あと、手塚治虫先生は国民栄誉賞でなきゃ嘘だと思ってるんですけど)。長谷川町子さんといえば言わずと知れた国民的漫画(アニメ)「サザエさん」が代表作ですが、デビュー作もこの「サザエさん」の新聞四コマで、戦後すぐの1946年が作家デビュー。僕が中学生くらいの時に読んだ「サザエさん」や「いじわるばあさん」の単行本は、全て出版社が姉妹社でしたが、姉妹社って、確か、長谷川町子先生の実姉のお姉さんが起こした出版社ですよね。今の都内世田谷区の財団法人長谷川町子美術館の前身。



 「いじわるばあさん」の漫画は、「サンデー毎日」誌上に1966年から71年まで連載。姉妹社からの単行本は全部で6巻まででまとめられてましたね。僕は「サザエさん」は何冊かしか読んでないけど、この「いじわるばあさん」は6巻全部読んでます。僕にすれば、新聞連載で続いた生活漫画「サザエさん」より、数倍面白かったです。TVドラマの「意地悪ばあさん」て何回か、シリーズ分けで、断続的に放送されてるんですね。67年の回、70年の回、71年の回、81年の回。僕が見ていたのは最初のシリーズで、67年から69年まで続いた分。あとは単発のスペシャルものもあるらしい。途中で、青島幸男さんが参議院議員選挙に立候補した為、降板して、古今亭志ん馬とか高松しげおに主役を交替しているらしい。



 21日からのTVの報道番組では、都知事や国会議員も務めた有名人なだけに、26日の本葬後まで、そしてその後も、今年の重大ニュースの一つとしてだとか、毎日青島幸男さんの死を惜しむニュースが流れ、石原現都知事他有名芸能人等のインタビューの話等を映していました。調度同時期に、僕に取ってはムーミンの声の人、としてが一番印象深い、柴田錬三郎原作のTV時代劇ドラマ「御家人斬九郎」で主人公役の渡辺謙のグルメの母親役を好演していた、岸田今日子さんも亡くなられて、またお笑いブームに乗ってやっとメジャーの片隅に片足掛けたばかりで、大病を患い、一年の闘病を経たが虚しくも悲しい結果となった、漫才コンビカンニングの竹山の相方、中島さんの 死もあり、悲しいニュースばかりが続き、また今年は秋頃には、少年時代プロレスが大好きだった僕には印象深く残っていた、馬場や猪木の兄弟弟子のプロレスヒーローの一人、原爆頭突き大木金太郎さんの訃報も聞きました。そんな寂しいニュースの中でも、僕に取って一番大きなのはやはり、子供の頃や少年時代に面白く楽しいTV番組で慣れ親しんだ、青島幸男さんの死かな、と。寂しいですね。



 という訳で、06年最後の今回の「Kenの漫画読み日記。」の記事は、大晦日アップになりますが、20日の青島幸男さんの訃報を受けた形で、青島幸男さんといえばすぐに思い出す、あの頃の人気コメディ番組「意地悪ばあさん」だけに、カテゴリ分け60年代漫画作品で、お題「いじわるばあさん」としました。手塚治虫先生が亡くなられてからこっち、僕が子供の頃、刷り込みのように脳に刻まれた、当時のサブカル文化で時代を作り、まるで一つの文明のように時代を進めて来た、偉大なたくさんの才人たちが、ぽつりぽつりと一人、また一人と物故されて行っている訳なんですが、青島幸男さんも僕に取っては政治家としてよりも、「シャボン玉ホリデー」に代表される面白いTV番組を作り続けて、あの時代にサブカル文化の、大袈裟な言い回しですけど、一つの文明みたいのの、一側面を作り、見せて楽しませていただいた、ということで、忘れ得ぬ偉大なクリエイターだったな、と思います。僕のごく個人的見解ですけど。寂しいですね。



 で、ね。今回はホントは、カテゴリ分け映画にして、最近見た映画作品、いくつかのことを書き込む記事にしよう、と思っていて、最初、アントニオ・バンデラスとキャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演の「ゾロ」続編、「レジェンドオブゾロ」の記事を書き込んだのですけど、続いて書き込むつもりの「サイレン」や「悪 -WARU-」、「スーパーマンリターンズ」等の記事を、書き込むまでに及びませんでした。ファンに取っては不意に来た、青島幸男さんの死についても、僕は何か文を書きたかったし、年を越すよりも年内に書いた方がいいと思って。で急遽、「いじわるばあさん」についてのブログ記事を書きました次第ですね。だから、この下に続く記事は、実は一番最初に書き込んだ文です。




Photo_42  いやあ~、正義のヒーローものってやっぱり、痛快ですねえ。映画「レジェンドオブゾロ」をDVDで見ました。60年代、TVでやってた輸入ドラマ「怪傑ゾロ」を、幼少時モノクロで見て、70年代、映画「アランドロンのゾロ」を劇場で見て、90年代、「マスクオブゾロ」をビデオで見て、今回の続編ゾロ。格好良いし、痛快に尽きるねえ。とても面白かったです。しかし、キャサリン・ゼタ・ジョーンズって最高に美人ですねえ。驚きの正統派美女。ニコール・キッドマンもシャーリーズ・セロンも美女ですが、いづれ甲乙着けられぬというか、三人居ますが美女の双璧とでもいうような、感激する、屈指の最高クラスの美女です。正義に燃えるユーモラスな熱血漢の主人公を演じる、アントニオ・バンデラスも良かった。実にカッコ良かった。面白い映画でした。カリフォルニアがアメリカ合衆国に加入する時代。いったい何時頃の時代なのだろう?僕、アメリカ史、全然知りませんから、よく解りませんが、南北戦争の前です。アメリカ合衆国の一番最初は、東部13州からですよね。西海岸の方はその後でしょうからね。僕は少年時代、カリフォルニア半島って、USA内だと思っていたんですが、半島はほとんどメキシコで、半島付け根のところがカリフォルニア州なんですね。昔はアメリカかメキシコかはっきりしないような境界領域だったんでしょうね。だいたいあの辺はスペイン植民地だったんでしょうからね。アントニオ・バンデラスはラテン系俳優で、物語内では英語とスペイン語、話してたし。キャサリン・ゼタ・ジョーンズは物語中通して英語だけだった。ゾロは剣で戦ったが、敵は皆、ライフルのような銃を使っていた。時代的には、西部劇の背景とどうなるんだろうか?同時代的に重なるのか?今回の敵は、カリフォルニアの合衆国加盟を阻止しようとする、もともとの組織本拠地を欧州とする秘密結社みたい。その敵組織の新開発の秘密兵器が、石鹸から作るという、ニトログリセリン。北アメリカ史は複雑そうだなあ。メキシコ等中米と一緒に歴史を見ると、何か面白そうには思えるな。



 調べたのですが、僕が幼少時に見たアメリカのTVドラマの「怪傑ゾロ」は、アメリカの1957年制作のテレビシリーズですね。僕が見たのって、63年か64年頃だろうか?当時は裏番組で同じ時間帯に、同じく輸入のアニメ「ポパイ」がやっていて、年の離れた兄が「怪傑ゾロ」を見たがり、僕が「ポパイ」を見たがって、よく喧嘩をしていました。「アランドロンのゾロ」が1974年。スティーブン・スピルバーグ制作の「マスクオブゾロ」が98年。今回の続編「レジェンドオブゾロ」が2005年ですね。新シリーズ「ゾロ」は両方、監督はマーティン・キャンベル。アントニオ・バンデラスはスペイン人俳優。もともとスペイン映画に出ていたが、92年からハリウッド映画に出演しだした。今はもう、超一流のハリウッド俳優ですよね。



 という訳で、ワタクシの拙文ブログ記事を読んでくださった多くの方々、2006年中は、こんなサイトの書き込み記事を読んでくださって、どうもありがとうございました。2006年内はお世話になりました。迎える2007年が皆様に取ってとても良い年でありますように。2007年もよろしくお願い申し上げます。「Kenの漫画読み日記。」主人、Ken-mortima。