嵐からの隠れ場所



2016年10月13日、スウェーデンアカデミー・ノーベル賞選考委員会は、2016年のノーベル文学賞はアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン氏に授与される、と発表しました。ノーベル文学賞をミュージシャンが受賞するということは、史上初の異例のことで、全世界が驚きました。もともと、ボブ・ディラン氏の名前は、数年前から、噂では候補に挙がってはいましたが、まさか、本当に文学賞をミュージシャンが取るとは、世界中の大半の人は夢にも思っていなかったでしょう。ボブ・ディランの生み出すポピュラー音楽の、その作詞の「詩」の文学性が卓越して高かったということでしょう。一方では、激動の時代に民衆を動かした反戦ソングなどの功績から、本来はもっと早くにノーベル平和賞を貰うべきだった、などとも言われています。

ボブ・ディランの名曲、「嵐からの隠れ場所」、英語原題♪Shelter From The Storm は、オリジナル初発表は、ディランのオリジナルアルバム第15作目にあたる、1975年公表のアルバム「血の轍 -Blood on the Tracks-」に初収録されていますが、このときのオリジナル版の曲はアコースティックギター中心で、後はハーモニカの音が目立つくらいで、昔ながらのフォークソング調の曲なんですが、翌1976年に発表されたライブアルバム、「激しい雨 -Hard Rain-」に収録された、ライブ版「嵐からの隠れ場所 -Shelter From The Storm-」は、もう正にロックそのものの曲調で、このライブは全曲、バックはロックバンドでがんがん叩きつけるようなロックそのもののような曲調が多く、まあ、中にはアコースティック調で奏でたバラード曲もあったのかも知れませんが、ロックで叩きつけるように演奏される♪Shelter From The Storm は印象的でした。このアルバムの中のロック版♪ Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again も最高だったな。

当時、都会のサラリーマン時代の僕は、男のくせにだらしがない、傷付きやすく、とにかく落ち込みやすくて、ガラスみたいなハートに毎日ヒビが入ってました。まあ、こういう性格はこの時代もこの後の時代でも変わらないんですが、この頃特に毎日バリバリとガラスのハートにヒビが入りまくってた。でも傷付いて落ち込んだからって、部屋で独り塞ぎ込んでばかりでも居られない。翌朝には会社に出勤しないといけない。傷付きまわってヒビだらけのメンタルを何とか元に戻さないとならない。でないと翌朝会社に行けないから。

会社から帰ってからの毎回の僕の心の修復作業が、夜遅くアパート周辺の空き地を探してそこまで走り、その空き地でナワトビを跳ぶこと。若い頃の僕はナワトビ跳ぶのが大好きでした。僕はナワトビ-ハイになったことが何度もあります。それと、これ、洋楽ロックやアップテンポのポピュラーを、大音量で聴くこと。夜遅いとヘッドホンで聴いてましたが。
僕が70年代後半から80年代前半頃はボブ・ディランが大好きで、その当時出るアルバムは出たら即買ってたし、アルバム・The Freewheelin' Bob Dylan を初め、60年代から70年代前半に出たアルバムも遡って購入して聴いてました。ディランの曲は、僕は、アコースティックバージョンよりも60年代後半からのエレキギター主体のロックバージョンの方が好きでしたが、アコースティックなフォーク、The Freewheelin' Bob Dylan の中のシンプルな曲も好きでした。
世の中に出て行って傷付き回ってアパートに帰って来て、僕の心の修復作業では、ボブ・ディランのロックなナンバーは最高でした。「嵐からの隠れ場所-Shelter from the Storm-」は、ロック調も素晴らしかったけど、アコースティック版も良かったな。ザ・バンドとの共演ライブ版の「偉大なる復活-Before the Flood-」で演奏される、ロック版の「風に吹かれて」と「ライクアローリングストーン」も良かったなあ。こっちも最高だった。ディランのロックにビシビシ、ハートを叩かれて、「しっかりしろよ」と声掛けられてるみたいで。あの時代は、随分、ディランの曲を代表とする、洋楽ロックやアップテンポのポピュラーミュージックに救われました。折れて潰れてしまいそうなハートを何とか修復して貰っていた。「お入りと彼女が言った。あなたにあげる、嵐からの隠れ場所を」-フォーク版の♪Shelter from the Storm には癒されました。♪Don't Think Twice, It's All Rightなんて曲はズバリ、邦題「くよくよするなよ」だしね。

若い時代にボブ・ディランの曲々に出会えたことは幸せでした。
ボブ・ディランも、もう75歳になるんだなあ。
僕が若い頃、何度も経験したナワトビ-ハイですが、いわゆるランニング-ハイと同じもので、古館伊知郎さんなんて若い頃、アナウンスの実況中継で、早口で長々喋っている内に、トーク-ハイを経験したと、昔TV番組の中で話してました。ランニング-ハイは有名ですね。僕は若い頃はナワトビ跳ぶのが大好きで、特に深夜、一人でナワトビ跳んでると楽しくて止まらなくなっちゃって、30分とか40分以上も一人で跳び続けてました。多分、一時間以上もあったろうな。断続的にですけどね。このとき、何度もナワトビ-ハイを経験しましたね。条件は、必ず深夜で、誰も居ない空き地ですね。深夜の広々した公園とか。そこで一人だけで黙々とナワトビを跳ぶ。ナワトビ-ハイになると、もう楽しくて楽しくてたまらなくて、ビュンビュン跳びながら、一人でゲラゲラ笑ってるんですね。何だか知らないけど嬉しくてたまらない。それで一人でゲラゲラ笑っている。独り爆笑を長々続ける。もしこのとき端で見ている人でも居れば、頭のおかしい人と映ったでしょうね。ナワトビ-ハイを経験してたのは、せいぜい30過ぎくらいまでかなあ。昔は良かったなあ、いくらでもナワトビが跳べて。楽しかった。
※Kenの漫画読み日記。2010-03/21「Like a Rolling Stone」
※Kenの漫画読み日記。2015-11/27「BROTHERS-ブラザーズ-」
◆激しい雨(紙ジャケット仕様) Limited Edition ボブ・ディラン 形式: CD
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