限界集落株式会社

NHK 2015年土曜ドラマ「限界集落株式会社」は、2015年1月31日から2月28日まで、NHK で全五回で放送されたドラマ番組です。僕自身は若い頃から、あんまりTV ドラマを見ない方で、それでも少々歳喰って来てからは、まあ、ドラマもある程度は見るようになりましたが、特別ドラマ好きという訳でもない。でも、現在地方に住む僕には、「村興し·町興し」というのには関心があって、この「限界集落株式会社」というドラマは「村興し」がテーマなので、興味があり五回の放送、全部見ました。
ドラマ放映が終了してだいぶ経って知ったのですが、このドラマには原作があるんですね。原作小説。2011年に小学館から単行本で刊行された小説作品です。原作とドラマは細部の設定など、内容が多少異なるようですね。地方田舎の過疎化で疲弊して行ってる地域に、東京から来たやり手の企業コンサルタントの男が、地元農業のやり方の改革に乗り出して、農業の再興で地域活性化させて行くという、明るく活力あるドラマですね。まあ、ドラマの起伏として途中でトラブルに見舞われたり、イロイロある訳ですが、最終的には元気が出るドラマですね。

一方の主人公の企業コンサルタントの男が、村全体が限界集落化して行ってる農業、その地域の農家たちをまとめてひと括りにして法人化し、「道の駅」みたいな農作物販売所を立ち上げ、農作物を無農薬でブランド化し、都会の普段土に触れない人たちを観光バスで連れて来て体験農業させて、限界集落化して行ってる村に集客するよう努める。最初はコンサルタントのやり方に乗り気でなかった農民たちも、最終的にはまとまって一丸となり、地域の人たちみんなの力で、村を復興して行く人間ドラマです(『道の駅』みたいな農作物販売所は今となっては、何処の田舎にも存在してますが)。
「過疎化して行く地方」というのは現代日本の抱える大きな問題です。これはとりもなおさず、「少子高齢化社会」というのとセットになった、国の重大な問題です。国を揚げて「地方の活性化」を声を大にしてはっぱを掛けて奨励してますが、時代の流れが「少子高齢化」がどんどん進んで行ってて、「地方の活性化」という運動はなかなか難しい。何事でも“運動”の担い手はいつの時代でも「若者」です。少子化の時代、若者はみんな、仕事のある都市部に集まる。つまり地方の田舎には「地方の活性化」の運動を担う若者が居ない。

限界集落株式会社 (小学館文庫) 文庫 – 黒野 伸一 (著)
「地方の活性化」というか、「村興し·町興し」というのは、要するにその田舎に人を呼ぶことですよね。若者の移住や集客。「地方の復興」というと大別すると二つで、一つは“観光”、もう一つは“特産品”ですね。昔は企業の工場誘致でした。田舎の山々を削ってだだっ広い工業団地を作って、工場を誘致して雇用を作る。今や企業は人件費が安く着く海外に工場を作って、いわば“逆輸入”で国内で製品·商品売る。もう、何か国内は“工業時代”じゃないでしょ。本社は国内で工場は中国や東南アジアっていう時代ですもんね。今は昔みたいに、国内の田舎に工場誘致も難しい。とすると、観光か特産物か。
“特産品”となると先ず農業。ドラマ「限界集落株式会社」の中でも無農薬野菜をブランド化してた。その土地に、美味しい米でも美味しい苺でも作れて、食べた人が誰もが「美味しい!」と感激するもので、それを世間にアッピールできれば良いんですよね。別に野菜・果物に限らないんですが、地域に何か特産品ができれば良い。売れる特産品。
国内の農業従事者は全国平均で高齢化していて、一般に農家で仕事している人は、もう高齢者域に入るような人ばかりな感。もろ、本当の高齢者=老人で、元気に農業をやっている人も多いですね。地方も、寝かせたままの農地や余っている土地で農業をやってもらおうと、地方への移住をアッピールしてますね。都市部に住む若者や若夫婦への地方への移住の斡旋。何も農業従事に限らず、地域の地方自治体が補助金出すから、田舎のリフォームした空き家や移住者向けに建てたアパートに住んでもらって、地方で働いてもらう。地方にはなかなか仕事がありませんけどね。全国規模で、限界集落化へと進んでいる田舎が、もういっぱいある。食い止めようと思ったら、若者に移住してもらうしかない。
2000年代に入って農業に関わる法律もかなり改革されて来てますね。2015年にも国の方針でTPP に参加するということで農業関係の改革法が通ってると思います。済みません、実は僕はあまり農業関係に詳しくなくて、農家とJA との関係性や農業関係の法律など、詳しくは知りません。前々から言われていた、農業の法人化、つまり農業を会社組織で行うというやり方、アメリカの農業なんてそうですが、日本でも株式会社で農業やらないのか、という件ですが、2000年代に入ってから農業事業の有限会社や株式会社が国内でもできて来てますね。土を使わない、工場内で野菜を作る実験農業の会社とかありますしね。会社組織にして高級品の果物を作って、中国など海外の富裕層向けに輸出しているところもあるようだし。輸出先現地ではかなりな高い値段になってるけど、品物が良くて美味しいから売れるんだとか。JA に頼らず自分とこで輸出ルートを開拓して、生産から輸出運輸までコントロールしている農業関係の会社もあるんだとか。

僕は親父はサラリーマンで祖父母の代は農家でしたが農業に従事したことなく、農業は素人そのものですが、地方の過疎化や疲弊して行く地方、という問題には関心があって、TV で見る地方の復興のドキュメンタリ番組には感動してます。まあ、申し訳ありません、僕自体は何もやってませんが‥。各地方の田舎の地域で、いろいろなアイデアを出して、地域一丸となって、疲弊した村を再興して行く…、というのは素晴らしくて感動しますね。
でもやっぱりネックは地方の田舎に若者が居ない、ということですね。“限界集落”とは、とりもなおさず高齢者ばっかりの地域ですからね。でも長年農業やって来て居て老齢になっても農業やってるお年寄りは本当に元気良いですね。都市部のアパートで暮らす老人とは全然違う。国の大問題はやっぱり少子高齢化ですね。
僕も、もっと「村興し・町興し」に関していろいろと知りたいです。
小説版「限界集落株式会社」には続編が出ていて、「脱・限界集落株式会社」という単行本が出てるんですね。
でも考えたら、極端な話、経済って人が動かないと回らないんだな。地方の観光地に人が行けば経済が回る。だからオタクが増える現代は人が家の中に引き籠って暮らしてるから、経済的にはあんまり良くない。勿論、オタクも通販やときどき街に出て経済活動するが、やっぱり人が動く方が経済の回る振り幅は大きい。アイドル·オタは積極的にライブやイベントに行った方が経済は回る。秋元康が考案したAKB 商法もかなり大きく経済が回ることには貢献してる。
限界集落株式会社(NHKオンデマンド)を観る | Prime Video

Amazon.co.jp: 脱・限界集落株式会社 (小学館文庫) 電子書籍: 黒野伸一: Kindleストア
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。